こんにちは、糸へん便りのおおうらです。
昨晩真夜中までかかって手で製図を引いていて、今日の午前中は、パソコンで製図を清書&目数段数&割り付け計算の練習をしていました。
手編みなら、目数段数までも計算してくれる『winknit』がオススメ
いま、『ヨーロッパの手あみ』最新刊から、ピマデニムのカーディガンを編もうとしているのです。
でもねー、モデルさんが小さすぎて(いや、わたしが大きすぎて?!)編み指定図そのままでは制作出来ないんですよ。
なので、自分サイズにリサイズする作業をしていました。
手順としては以下の通りです。
- モデルさんサイズに近い原型を引く。中寸なのか、もっと小さいのか、把握してから引く。
- 出来上がり寸法を手がかりに、1.の原型にかぶせる
(ここで、肩を何センチカットするとか、ゆるみが何センチだとか、裾の出具合がどうだということを把握する。) - 自分の原型を書く。
- 自分の原型に、2.で出た数値を合わせながら外殻を引く
ここまでは手作業です。
PC使える人なら、パソコンで書いてもいいんですが、わたしは直感的に作業したいので、アナログですが手で書いてます。
で、次は、模様割り付けです。
(その前に、実際の手あみゲージがあるなら、用意するにこしたことがありません)
ヨーロッパの手あみは、模様が非常に込み入ってて、たいへんなのです。
なので、ここから、パソコンの出番です。
ここで使うのが、フリーソフトの『winknit』!
外殻引くだけなら、なにかCAD的なイラレでも良いんですが、このソフト、なにがすごいって、目数段数を自動計算してくれるんですよ。
なので、こちらを使わせていただきます。
ここで、もう、自分のサイズをあらかじめ登録しちゃいます。
でね、いわゆるヌードサイズを書くのですが、これ、100センチ以上の数値がヒップに入らないのねorz バストには入るのに。
まぁ、いいんですが、とにかく自分のサイズを登録します。
んで、何を作るのかというのとかを選択して『OK』ボタンを押すだけで、製図が生成出来ちゃうんですね~
ただ、出来上がりサイズというのが自動で入っちゃって、なんか『ゆるみ』の寸法指定が出来ないんです。なので、生成したら、出来上がりサイズを真っ先に見て、手書きしたサイズになるように、微調整入れると良いです。
あとは、パーツ毎に、サイズ微調整を入れて、本に載ってる模様編み図をソフトに登録して、製図にはめ込んで模様調整して、目数段数微調整して、終わり、です。その際、模様入りの減らし目とか、機械的に減ってるだけなので、それは人の手でキレイに減らせるように印刷してから、注釈をいれときます。
ざっくばらんで悪いですが(爆)
それでも、手元に電卓はほしいですよ(笑)
こんな便利なソフトが無料だなんて、太っ腹すぎます!
わたし実はこのソフト、2年くらい前に既にDLしていたのですが、あまりにも専門的すぎて、いまひとつ使いこなせていませんでした。
なので、このソフトは、自分で製図が引けるor意味合いが分かっている方には、すごく助けになるソフトだと思います。
現在は、自分で製図ある程度は引けるので、ほぼソフトの動きは把握したつもりです。
でも、このソフトでも出来ないことがいくつかあります。
- 『ゆるみ』の指定が出来ない
- 元の原型の線が見えない(出来上がり線しか見えない)
- 補正原型の指定が出来ない
- カーブ部分の曲がり具合を微調整できない
- アームホールの数値(長さ)が分からない
- ダーツの指定が出来ない
- 後見ごろで数値調整して、前見ごろとかに移動すると、変な線が出る(バグ?)
- 印刷時、編み図印刷の印刷面が小さすぎる
- PDFとかJPEGとかで出力できない(これが出来たらコンビニでA3印刷出来るんだけどなぁ!)
色々書いちゃいましたが(^^;
それでも、目数段数計算で、2ー3ー2みたいなのも自動算出してくれる機能はありがたすぎます。
さて、次は実物大製図を手で引かねば。。。
余談なのですが、洋裁CADってのがリリースされているようですね?
こちらって、ニットには応用できないんですかね??
まあ、自分でやってみればいいんですがねorz
なんかもう…色々作るのがありすぎて、
うれしい悲鳴をあげております。
ひとつでも多く、早く発表できるようにがんばります~