こんにちは、糸へん便りのおおうらです。
今夜はちょっぴりマニアックな話題です。
先日は、編み物のゲージを取りました。
製図を書いたあと割り出しをするのですが、
その際に必要なのが「編み物の方眼シート」なのです。
これは、10センチ平方の中に何目何段あるというのを可視化した表です。
これがあると、脇ぐりの割り出しとか肩の斜線の割り出しがぐっと楽になります。
というか、ないと割り出せません。
従来の書き方
ヴォーグメジャーというものがあります。
端に番号が書いてありますが、これが、何目何段の数字を表しています。
これを製図に置けば、何目何段編めばいいのか一発でわかります。
従来は、その目盛りを利用して、手書きで罫線を作っていました。
こんなふうに。
でもこれ、すっごく大変だし、
手作業なのであんまり正確じゃないんです><
新しい、描画方法を提案してみる
なので、パソコンで描画することにしました。
使うのは、Illustratorです。というか、ベクトルで描画できればなんでもいいです。
使う機能は「ブレンドツール」です。
もし、イラレがなかくてブレンドツールがなかったら、「均等配置」の機能があるソフトでも同じことができますので、そちらを使ってください。
Illustrator を使った編み物方眼罫の書き方
例題として、22目25段の表を作ることとします。
- Illustrator を起動し、紙を横位置にする。
20cm四方を正方形を描く(線は黒、中は白)
※20cmとしたのは、10cmだとあとで紙いっぱいに配置するのが面倒なので、2倍の20cmで計算しました。 - 正方形の上の罫線と下の罫線を消す
ブレンドツールをダブルクリック。
ステップ数を[43]にする
※22*2=44分割したいので、間に引く線は43本とする - 線の上と上をそれぞれクリックすると、等分割された線ができた
- 同じ要領で、段数の線も書くとこうなる。
- 印刷して、ヴォーグメジャーを置いてみるとぴったんこなことがわかる
以上です。
専用の道具がなくっても、編み物シートは引けるのです~
次回は、これを使って割り出しを行います。
その前に、ソデのゲージとか、ゴムゲージの表をつくらねば!
がんばります~